事務所選びのポイント
1 不貞慰謝料の経験及び知識が豊富か
不貞されたときに取れる慰謝料の額や,不貞してしまったときに支払わなければならない慰謝料の額は,どの弁護士に頼んでも同じだと思っていませんか。
実は,ご依頼いただく弁護士の経験や知識によって,慰謝料の額が大きく変わってくる場合があります。
相手方と交渉するときには,相手方の持っている情報を見極め,相手方の性格等を把握して交渉の癖を読み,相手方の交渉における不確実性を指摘することで,有利に交渉を進めることができるか,それともただ相手方と話をするだけかで,交渉における慰謝料の額が大きく変動する場合があります。
また,裁判では,不貞の期間,不貞が発覚するまでの夫婦関係,子どもの有無,不貞に至る事情等をうまく主張していくことで,慰謝料の額が大きく変動する場合があります。
不貞慰謝料案件では,不貞慰謝料の経験及び知識が重要であり,さらに,交渉を有利に進めるための分析が大切です。
【見極めるためのポイント】
ご自身が置かれた状況を弁護士に伝えた上で,今後の見通しを聞いてみましょう。
そして,細かな事情を踏まえた見通しを説明できるか,一般論としての見通ししか説明されないかをしっかりと確認しましょう。
2 早期解決へ向けた戦略を提示してくれるか
実は,ご依頼いただく弁護士によって,解決までの期間に大きく差が出る可能性があります。
不貞の慰謝料の事件は,裁判になった場合,解決までの半年から1年以上かかってしまうこともあるため,早く解決するためには,交渉によることが必要となります。
しかし,交渉は相手方がいることなので,こちらが速やかな解決を望んでも,相手方が思うように応じるかわからず,またこちらが早期解決を希望していることが相手方にわかってしまうと,交渉に際して「足元を見られてしまう」可能性もあります。
早期解決には,こちらが早期解決を望んでいることを相手方に把握されることなく,相手方にとって早期解決のメリットがあると認識させ,こちらは早期解決という譲歩をしているのだと相手方に思わせた上で,早期解決を希望する相手方に譲歩を求めるなどの戦略を駆使する必要があります。
【見極めるためのポイント】
早期解決を希望されるなら,ご相談の際に早期解決の希望をはっきりと伝えてみましょう。
そして,早期解決のための具体的な戦略をきちんと示してくれる弁護士かどうかをしっかりと確認しましょう。
3 プライバシーに配慮してくれるか
ご依頼されるにあたり,家族や会社の人には知られたくない事情はございませんか。
不貞慰謝料の件では,相手方に自宅や会社に押しかけられてしまい,事情を知られてしまった方もいらっしゃいます。
これに対しては,ご依頼いただいたのち速やかに相手方へ連絡をし,交渉を開始することや,プライバシーの侵害に当たることをきちんと伝えることなどを複合して行い,相手方の意識をこちらへ向けさせ,又は事情を周りに知らせることのリスクを自覚させることで,家族や勤務先の方に事情を知られる可能性を低くすることが肝心です。
【見極めるためのポイント】
知られたくない事情がある場合には,そのことを弁護士に説明し,どうすればいいかを聞いてみましょう。
そして,配慮のための具体的な方法を示してもらえるかをしっかりと確認しましょう。
4 すぐに対応してくれるか
色々な理由をつけて,相手方への連絡が遅くなる弁護士も少なくありません。
そういった弁護士は,その後の対応も遅くなる傾向にあります。
弁護士を選ぶ際に,ご依頼した翌日に相手方へ連絡する弁護士と,理由なく,ご依頼した2週間後に相手方へ連絡する弁護士のどちらを選びますか。
ただし,交渉の状況から,早期に連絡しない方が有利に働く場合があり,明確な意図をもって連絡を遅らせることもありますので,この点もきちんと見極める必要があります。
【見極めるためのポイント】
ご依頼した場合に,いつ相手方へ連絡してくれるか,どのような内容の連絡をしてくれるかを聞いてみましょう。
そして,連絡の時期や内容,その理由をしっかりと確認しましょう。
5 弁護士がしっかりと話を聞いてくれるか
対応,態度が悪い弁護士に依頼してしまうと,弁護士は忙しいといって話をしてくれない,話が出来てもきちんと聞いてくれず,何度も同じ話をさせられた,話は聞いてくれたが説教をされたなど,依頼することにより,つらい思いをしてしまうことがあります。
ご依頼の前には,弁護士の人柄をきちんと見定めることが大切です。
【見極めるためのポイント】
ご相談の際に,ご自身の事情や,自分にとって不利かもと思われることを合わせて弁護士に伝え,意見を聞いてみましょう。
そして,弁護士が,ご自身の事情をきちんと聴いて,これに配慮した話をしてくれるかをしっかりと確認しましょう。
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